大学に進学したことで1人暮らしをしなければならず、せめてもの足しにと人生初のアルバイトをすることに決めました。
なんとか近所の居酒屋で雇ってもらい、昼間は大学で勉強をし、夜はバイトという学生生活が始まったのでした。
仕事は覚える量が多くて大変でしたが、同じ大学に通う2つ年上の女性店員の先輩に付っきりで教えてもらった事もあり、3ヶ月が経つ頃には一通りの作業は1人でこなせるレベルまで成長したのです。
そして入学から2年が過ぎ、私を指導してくれた先輩が大学を卒業をして就職するため、バイトを辞めることになりました。
当然と言えば当然の事で、前からこんな日が来る事は分かっていたのですが、いざその話を聞いた時は凄くショックで仕方がありませんでした。自然と先輩を好きになっていたのでしょう。
大学を卒業しても半月ほどはシフトが入っていたので、いつか告白しようと考えつつも実行出来ず、ついにバイトの最終日です。この日はお店を早めに閉めてみんなでお別れパーティをし、その帰り道で思い切って告白しました。
どうやら相手も同じ気持ちだったらしく、無事にお付き合いする事が出来たのです。もっと早く告白していればと、今では2人の笑い話になっています。