今から20年も前の、高校時代のことです。
当時の僕は、陸上部に所属して毎日練習に励んでいたのですが、同じ部活には憧れの先輩のAさんがいました。
そのAさんとは、練習などの陸上トークなどは楽しく普通にできるのですが、プライベートの踏み込んだ会話まで怖くて出来ず、告白なんて夢のまた夢の状態でした。
Aさんが大学受験の推薦入試に合格して、再び陸上部の練習に参加し出したある日、僕は居残りで筋トレをした後、誰もいない部室で着替えを済まして帰ろうとしていました。
すると、Aさんが部室の外で待っていて、一緒に帰ろうと言ってくるではありませんか。突然のことで嬉しいというよりも、戸惑ってしまったのですがなんとか落ち着き、憧れの先輩からの誘いを受けて一緒に帰ることに。
そこでAさんは、僕のことが前から好きだったと告白してくれて、自分も好きだという告白返しをして、付き合い始めたのです。
それから、映画やカラオケに行ったり楽しい時間を一緒に過ごしましたが、彼女が東京の大学に進学してからは、その関係は自然消滅しました。